2021年01月18日

大型犬と雪山登山「ホワイトアウト寸前! でも好印象の百名山」那須岳(栃木県)

絶景・緩斜面・ボブスレー天国で那須岳最高!
てんくら当日朝4時半までA・-14℃・風速5m(7時半に9時まで雪に変更)⇒実際は終日雪・-12℃・風速20m

毎年年末に1回、年始に1回雪山に登ることにしている。
そこでいつも悩みの種となるのが雪の量だ。

ここ数年、地球温暖化の影響などもあり、
日本海側以外の積雪が極端に少ない。

雪がないなら登山をする意味もない。
・犬が喜び
・モフモフの新雪をサクサクと踏みしめ
・山頂から地平線に広がる白銀の山肌
を堪能できるから山に登るのだ。

今年(2021年)最初の雪山登山は1月9日に予定していた。
そこで狙っていたのは安定して雪がある天狗岳(八ヶ岳)。
ところが前日までの天気予報は、
八ヶ岳を含めて日帰りで行けるエリアでは、
どこも寒波&暴風(てんくら)。
その中で那須方面だけ「晴れ&風弱」でA評価となっていた。


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那須岳(茶臼岳)は自宅から比較的近距離で、
雪もあり、
雄大な景色も味わえるらしい。
なのでずっと気になっていた。

しかし冬の那須岳はいつも風が強い。
風速20mは当たり前。
そのため登山日記の登録サイト「ヤマレコ」では、
「途中で登頂を断念!」
といった記録を頻繁に見る。

だから「晴れ&風弱」はめったにないチャンス。
今行くしかない!
と決断した。

5時20分に家を出発。
7時半に高速道路上で、てんくらをチェック。
すると8時から9時が雪に。

「とっ当日の予報変更なんて……」

とはいえ、10時以降は引き続き晴れの予報。
「山頂で晴れていればいいか」
と気を取り直してアクセルを踏んだ。

8時10分大丸駐車場到着。
周辺は晴れているが山頂は霧の中でまったく見えず。
しかも駐車場は晴れているにもかかわらず、
雪がちらついている。

「まぁ、これから晴れるだろ」
と8時37分スタート。
気温‐8℃。
ほぼ無風。
積雪は30㎝と十分。

山頂はむき出しの岩場で雪が積もっていない、
という情報をヤマレコからつかんでいた。
そこで最初からチェーンスパイクを履く。

午後から晴れるはずなのでゆっくり行く。
ずっと那須岳を左に見る明るい樹林帯。
このあたりは八ヶ岳の牛首山に似ている。

名物の鳥居の積雪は1m。

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森林限界を抜けると右に朝日岳がどーんっ! 
正面に峰の茶屋跡避難小屋が現れる。

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雄大な雪山に囲まれた異空間。
視界に入る人工物は遠くの避難小屋だけ。
これはいいぃ!
この景色が那須岳を百名山にさせたのか!

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「人工物ゼロの大迫力雪景色」
という意味では平標山と似ているがこちらの方が荒々しい。
雲の切れ間から時々青空がのぞくが、
霧で那須岳と朝日岳以外の山は見えない。

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それでも半端じゃない異次元感。
風と寒さが大幅に増したがテンションが上がって気にならない。
避難小屋に着くと天候がさらに悪化。

気温‐12℃。風速15m以上。
アイゼンに履き替える。
そこから急登に。
所々雪が深くスノーシューが欲しくなるが、
短距離ですぐに岩が出る。
アイゼンで正解。

ただし、足場はつるつるではなく雪かゴロゴロの岩場なのでピッケルは不要。
お鉢の分岐点で反時計回りを選択。
強風でトレースが消されて何度か迷う。

おそらくお鉢の外側が絶景だろうが一切見えず。
さらに風が増して目が開けられない。
しかしサングラスをするとバラクラバで曇る。
避難小屋にいた人たちが皆ゴーグルを装着していたことに納得。

山頂には3時間15分で到着。
数人いた。
展望ゼロ。
記念写真撮ってすぐ下山開始。

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下りはモフモフの雪が積もる部分があって楽しい。
積雪はひざ。
綿のような新雪をあえて蹴散らして駆け降りる。
コケて転がるのもアミューズメント。
泰楽も自身の身体でスキーをすることを覚えた。

ただ、突風が吹くと進めなくなり、
嫁は棒立ちに。

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↑風よけを確保する息子

推定風速20m。
ちっとも「てんくらA」ではない。
ザ・冬の那須岳ではないか。

山頂から避難所へは40分で戻る。
大至急下山したいが、
空腹で体力を奪われていたので昼食に。
メニューはカレーうどんの素&親子丼の素&とろけるチーズの
カレーうどん。

気温―12℃。
風速10m(建物で軽減)
体感温度は―20℃以下。
激寒。

本当は全員で避難所の中に入りたいが、
誰が見てもワンコの泰楽(ゴールデンドゥードル)と一緒では無理。
そこで嫁と代わりばんこで中に入って調理&イートをすることにした。

つまり、泰楽はずっと屋外。

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銅像のように凍りついてしまった。
これを見て誰もが
「かわいそぉー!」
と思うだろう。
私も同感。

だが、意外に本人は平気らしい。
その根拠として少しも震えていないのだ。
真夏の渓流ではガッタガタに震えているので、
ワンコ的にはこちらの方が快適なのかもしれない。

そもそも犬という生き物は、
我々が想像するよりもずっと寒さに強い。
北極のホワイトアウトの中で一晩過ごしても生き残れる。
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とはいえ、ワンコでもお腹が減ると寒さがこたえるはずなので、
犬ソーセージと焼き芋をたっぷり与えた。

ちなみにこの避難小屋の存在は大正解。
無風地帯で食す熱々のカレーうどんは格別だった。
この建物がなかったら那須岳の印象は、
「生き地獄でした」となっていただろう。

復路も人工物なしの岩&雪だけの異空間を堪能。
往路よりも風は強まったが、
視界の先が青空なので気分は落ち込まない。

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↑遠くから見ると辛そうだけど……

樹林帯に入ってからはボブスレー(尻セード)
天国。
100mクラスが3本くらいある。
しかもフワフワの新雪緩斜面なので恐怖ゼロで楽しいだけ。

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家族全員
ヒャッホイ・ヒャッホイ
で滑り降りた。

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避難小屋から1時間10分でゴール。
帰りは合計1時間50分。
トータル6時間17分。8.7㎞。
これはスーパーゆっくりなので急げばランチ時間込みで5時間30分だろう。

絶景・緩斜面・ボブスレー天国で那須岳最高!
さすが百名山。 

次回は気候が安定する3月に剣が峰まで狙うつもりだ。

ラベル:那須岳

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2021年01月14日

大型犬と雪山登山「特大浅間山を独り占め!」黒斑山・仙人岳(長野県)

「手軽・絶景・爽快」。三拍子揃った山
てんくら当日Cで気温-11℃、風速13m。実際は晴れで-10℃、7~8m



山は基本的に雪山しか登らない。
(紅葉とどうしても暇な時以外)
理由は
・暑いと犬がバテるから
・犬が雪の中にいるとはしゃぐから
・冬は虫やヒルがいないから
そしてなにより
・山頂からの景色が大好物だから

景色を眺める方法には「見上げる」「見下ろす」など色々ある。
その中でも「見下ろす」が一番いい。
しかもその地点まで頑張って登れば「ご褒美感」もプラスされてなおいい。

中でも雪山から見下ろす「非日常感」がたまらない。
普段の生活の中で植物の緑は毎日見かけるが、
首都圏に住んでいて雪、しかも視界いっぱいに広がる白銀の世界は絶対に見ることができない。

・凛と張り詰めたような空気感
・もふもふの新雪を踏みしめる楽しさ
・他人に気をつかう必要がない解放感(基本的に雪山は人が少ない)
・遠くの小鳥がさえずる声が染みる静寂さ
これらを味わってからの
・数十㎞先まで続く純白の山々

これらをまとめて堪能できるのが雪山だ。

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以前は
「雪山=凍死する=エキスパートオンリー」
と固く信じていたが、
「犬が喜ぶから」とはじめてみると、
「登り続けていれば寒くない。むしろ汗だくになるので爽快」
と気づいて今では雪山が生活の一部となってしまった。

さて、前置きがかなり長くなったが我が家の雪山シーズンは、
毎年年末にスタートする。
今シーズン開始は昨年の12月26日。
昨シーズンはどこも雪不足で、ず~~~っと頭を抱えていたが、
今年はいくらかマシな模様。

とはいえ、毎年楽しみにしつつ行けていない、
富士山周辺や奥秩父方面は、まだまだ雪不足。
そこで狙うのは「日光」「水上」「浅間山」周辺となった。

ところが前日の予報では、日光と水上方面が強風&曇り。
唯一浅間山方面は晴れだが強風。
なのでコースのほとんどが森林の黒斑山(仙人岳)を目的地と定めた。

5時27分に家を出る。
関越に入ると2㎞だけ渋滞。
9時5分到着。
ほぼ無風。
ラッキー!

9時27分に表コースを選択して出発。
天気は快晴。
積雪は20㎝。
この時期なら上々だろう。

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すぐにアイゼンを履く。
無風の理由はコースの位置にあるようだ。
風が西向きだったのでちょうどかわしていたのだ。

雪の量は標高と比例して増えていく。
やがてディズニー映画に出てきそうなメルヘンの世界に。
樹木の枝という枝にこんもりと積もった雪。
その先は真っ青な空。
時が止まったような空間。




こんなに手軽にこの雰囲気を味わえるのは、
日帰りではここだけだろう。
(メジャーな北横岳(八ヶ岳)はちょっと遠い)

所々で富士山も顔を出してくれた。

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富士山はどんなに離れた山に登っても姿を見せてくれる。
本当にデカい。
偉大だ。

スタートして1時間30分。
槍ヶ鞘に出るといきなり浅間山どっかーん! 

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ここまででも登った甲斐がある。

黒斑山に登るのはこれで3回目。
はじめて青天の下の浅間山を拝めた。
体全体にぶち当たって来るようなド迫力。
煙がいつもよりモクモク出ていた。

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11時50分・
2時間25分・2.7㎞で黒斑山に。
実はこのコースのクライマックスはここではないのですぐにスルー。

そこから一気に雪のこんもり感が増す。
さらにメルヘンの世界に。

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なぜメジャーな黒斑山の山頂より、
その先の方が魅力的なのか。
それはこのメルヘンの世界のど真ん中を、
どかんと迫る浅間山をずっと右手に眺めながら歩けるからだ。
しかもこのコースで一番高いのは黒斑岳なので、
急登でひぃこら言うこともない。
(アラフィフで「メルヘン」連発はちょっとはずかしぃね)

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そして12時30分、蛇骨岳に到着。
ここまでは来たことがあったので、
さらに浅間山に近づくために仙人岳を目指す。

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蛇骨岳から先は浅間山の迫力がさらにアップ。
面積がデカいので顔面が押しつぶされそうな気持ちになる。




この辺りで天気予報どおりに風速もアップ。

時々風速10m近い突風が吹く。
仙人岳への最後の登りでデジカメのバッテリーが切れる。
交換のため手袋外すとはるか彼方へ飛ばされた。
迂闊……。

13時に仙人岳登頂。

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強風のため雪がほとんどなく、所々土がむき出し。
荒涼として雰囲気で、ちっともメルヘンではない。
とにかく寒いので即Uターン。

13時45分。蛇骨岳脇でおでん&うどん。
寒さのためか沸騰せず。
指先が痛くなってきたので手袋を温めようとしたら焦げた。
迂闊!

凍傷になりそうなのでとにかく早く食べて14時20分出発。
帰りは中コースを利用。
表コースと違い遠景はないが登り返しもない。
しかもロングヒップそり有り。
コース数は短2・中1・長1。
傾斜が緩くて恐怖感もなし。
とてつもなく楽しかった。

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帰りは1時間20分で到着。
8.3㎞・6時間14分。


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2021年01月12日

大型犬と紅葉登山「日本三大奇景の地は紅葉も全日本クラスだった」妙義山(群馬県)

目がくらくらするほどの真っ赤な秋色に包まれる
てんくらC(強風&低温のため) 実際:風速4m&16℃


「どう考えても無理でしょ!? と思えるような奇岩に登りたい」


「真っ赤な真っ赤な紅葉を『もう目が潰れる!』というほど眺めたい」

我々の長年の願いだ。
それを叶える場所をNHKのトレッキング番組で見つけた。

その名は群馬県の
妙義山。

日本三大奇景の一つとされる山で、
どうしたらこんな形になってしまうのだろう、

と考え込んでしまう巨岩が点在しているらしい。

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下仁田町役場HPより)

しかも1000m強の低山にもかかわらず、
登山コースの上部には垂直にそそり立つ鎖場が多く、
体力と経験、そしてなにより度胸が必要不可欠とのこと。

私は度胸部門で、
泰楽(ゴールデンドゥードル)は鎖を握れない部門で
絶対に無理!✋

だが嫁は、それにワクワクする部門の人間なので興味津々。
男性陣は下で待つことにして鎖場を途中まで味わうことは可能だろう。

さらに紅葉もかなりのハイレベルというから行かないわけにはいかない。
そこで2020年11月21日にチャレンジしてきた。

午前9時に「さくらの里駐車場」着。
9時10分スタート。
標高700m。
広葉樹の森。
紅葉は残念ながら散り始めで7割。
でも下りコースのためどんどん濃くなる。

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最低地点は標高500m。
ピークは過ぎているが十分なボリュームの紅葉だ。

しかも大好物の赤いモミジがかなり多い。

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右見ても、左見ても、上見ても、下見ても視界は紅色。
まさに「真っ赤な秋に囲まれる」という感覚。
これだ、これ。
長年探し求めてきた風景は。

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今まで奥多摩や富士山方面などの様々な紅葉の名所といわれる山に登ってきたが、
意外に「紅色」は少ない。

大体はブナやナラの黄色の世界だ。
それはそれでキレイだが紅色には叶わない。

この鮮やかな秋色を求めるなら渓谷系の方が向いているが、
それだと「登った感」「心地よい疲労感」が得られない。
なので「登山&真っ赤」の地は非常に貴重なのだ。

さて、肝心の奇岩&度胸試しの岩登りは、というと。
残念ながら途中の東屋から先は崖崩れのため通行止め。
どうやら最大の見所である第四石門の所で落石があったようだ。
リサーチ不足……。
仕方なく奇岩&度胸試しは諦めて別コースで山を下った。

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とはいえ、今までの登山で一番赤モミジが多い。
なので満足。
リピート確定。

ラベル:妙義山 紅葉

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