2019年02月12日

犬と雪山トレッキング「八ヶ岳ブルーと尻セードに酔いしれる」黒百合ヒュッテ&守屋山(長野県)

雪が降ると高見石小屋には行けない!?


2月1日、北八ヶ岳へ1泊登山に出かけた。
目的地は高見石小屋経由での天狗岳手前の黒百合ヒュッテ。

3年前に1度行ったが、見どころである中山展望台が吹雪で堪能できなかった。
今回はそのリベンジだ。

てんくらで確認すると午前9時まで評価Bでそれ以降はA
朝寝坊な我が家にはとってもいい予報だった。

しかも夜明け近くまで雪が降っていたらしい。
今年はどこも極端に雪が少ないので最高のタイミング。
期待に胸をドカンと膨らませ、千葉からアクセルを踏んだ。

ところがアクシデント発生。
スタート地点の渋の湯までの林道が除雪されていなかったのだ

新雪の深さは約20㎝。
仕方がないのでアルファードハイブリッドをランクル化させてごりごりと突き進んだ。

「この雪じゃ50%の確率で渋の湯まで行けない。そうなったら北横岳だな。
でも、お寝坊したので時間がない……」

若干ブルーになりながら200mほど進むと、
本物のランクル(60)がブルドーザーのようなブレードを装着して、
わさわさと除雪をしてくれていた。
その後は順調に渋の湯到着

だが、ここからも緊張が続く。
駐車場は渋の湯が管理している。
その管理人である、おばちゃんがすこぶるおっかないのだ💧

この日もおばちゃんは険しい表情で雪かきを行っていた。
声をかけるのが怖い……。

そのうえ周りの様子がどうもおかしい。

「なんでこんなに活気がないんだ??」

渋の湯は天狗岳の玄関口。
たとえ真冬であっても登山客がいるはず。
しかし、この日は私たち以外誰もいなかったのだ。

時間は8時40分。
遅すぎるのか?
でも、車が3台くらいしか停まってない。

恐る恐るおばちゃんに声をかける。

「あの~、クルマ停めたいんですけど……」

おばちゃんは2秒ほど無言。
そして……。

「こんな大雪の次の日に駐車できるわけないでしょう! 
雪が降った次の日は唐沢鉱泉から行ってください!!」


💥💥💥

💧💧💧

そんな
ルールがあったのか……。
肩をガックリ落として一応粘ってみた。

「じゃ~、停められませんか??」

「もう来ちゃったからいいですよ。
停めるところに案内するからついて来てください!」


ほっと胸を撫でおろすものの、
その後もおばちゃんは
「こんなに大変だから今年でこんな仕事辞める!」
とぼやいていたのでヒヤヒヤは収まらなかった。

結局、9時40分スタート。

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先に1人分のトレースがあった。
しかし、そのトレースは黒百合方面で高見石方面にはなし。

ならば高見石へラッセル?

ないない。
「ワンちゃんと楽しく雪遊び」感覚
の我が家にそれはない。

仕方なく直接黒百合に向かう。
積雪は50㎝程度。
最初からスノーシューを付ける。
天気は予報通り晴れ。
木漏れ日がまぶしい。

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前半は新雪&木漏れ日の良さで快調に歩を進めたが、気がつくとずっと樹林帯。
高見石経由の場合は、賽の河原や小屋上からの展望などで、
所々の景色を楽しみながら歩けるのだが、
こちらのコースは本当にずっと樹林帯……。

やっと視界が開けたと思ったら3時間半が経過していた。

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そしてそこが黒百合ヒュッテ。

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この時点で13時。
もう昼食を取って折り返さないと下山時に暗くなる可能性がある。
でも、どうしても前回叶わなかった中山展望台からの眺望を楽しみたい。

そこで我々は休むことなく前進した。
ところが……。

黒百合ヒュッテには、
前日から泊まっていた人や唐沢鉱泉から来た人でそこそこ賑わっていたのだが、
そのすべてが天狗岳目的。
つまり中山展望台と天狗岳の分岐点となる
中山峠から先はノートレースだったのだ。

「とにかく行けるところまで!」

鬼の形相で生まれて初めて股までのラッセルを敢行。
だが覚悟に反してパウダー過ぎて抵抗なし。

「あらら!?
パウダーのラッセルは雲を蹴散らして歩くようで楽しいぞ!」

グッと気分が上がったところで「見晴らし台」という道標があるところにに到着。
振り返ると東天狗岳と西天狗岳がドーン! 


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右側には北奥千丈岳など奥秩父の山々。

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左側には北アルプス。
奥穂高岳などがそびえていた。

「もうここでいいや

ちょうど樹林帯が風を遮ってくれるので昼食タイムにした。

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その後は下山開始。

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2時間でゴール。
日暮れには十分間に合った。
6時間50分 7.2kmのコースでした。

そして向かったのはその日の宿。
我が家の宿の条件は、

1.大型犬OK
2.大浴場が敷地内にある
3.食事の時間などの制限が多いのでペンションは不可

となかなか狭き門。

この条件をクリアする八ヶ岳の宿は「
四季の森ホテル」しかなかった。
大型犬と泊まれるのは一般の客室ではなく、
2階建てのバンガローのみ。

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3ベッドルームで6人まで泊まれる。

夕食は100m離れた本館のレストランでフレンチ。


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鹿肉ちょー旨い。

朝食もフレンチ。

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その間、泰楽は玄関土間でお留守番。
我が家には、かなり贅沢だが年に1度の楽しみということで。

翌日は小淵沢に住む知人&愛犬を誘って、
南アルプスの北の端にある守屋山に登った。

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ここはゆっくり登って昼食を取っても往復5時間と手軽。

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しかも頂上が2つあり、
東峰からは八ヶ岳が間近に見え、

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↑これは去年の東峰からだけど


15分ほど離れた西峰からは諏訪湖を見下ろせる上に御嶽山も見える
という大絶景。

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さらに帰りはほどんど尻セードで下りられるという楽園のような山だ。



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この日もたっぷり楽しんで帰路についた。

posted by ZENTA at 12:18| Comment(0) | 犬と雪山登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月31日

犬と雪山トレッキング「ー15℃の猛吹雪で登頂断念!」杣添尾根(八ヶ岳・長野県)

ホワイトアウト状態でも元気いっぱい!?

2019年1月26日は八ヶ岳の杣添尾根を登った。
この日は全国的に寒波に見舞われ、
谷川岳方面=吹雪
浅間山方面=暴風
日光白根山=曇り
ということで、てんくらで「A」判定は八ヶ岳方面しかなかったからだ。

杣添尾根は横岳に登るコース。
途中の展望台から
赤岳ドーン!
富士山ギュイーン!
の絶景が堪能できるとのこと。
さすがに標高2800mオーバーの山にワンコと登頂は無理なので、
そこをゴールにしようとウキウキで出かけた。

スタート地点は別荘地の中。
この時点ですでに標高1776m(スマホGPS計測)あった。

天気はもちろん晴れ。
若干風が気になるが大展望を楽しみに出発した。

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今年はほとんどの山で雪不足だが、
ここは十分。
息子はガシガシとラッセルを楽しんでいた。

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ただし、このコースには大きな大きなネックがある。
約4km先の展望台までずっと樹林帯なのだ。
その間の展望は一切なし。

これは覚悟のうえだったので、
新雪を楽しみながら黙々と登る。

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そして3時間後。
大事件が起こる。

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樹林帯の中を歩いていたので気づかなかったが、
いつの間にか猛吹雪となっていたのだ。

推定気温-15℃
風速15m

でも山の天気は変わりやすい。
「もうちょっとだけがんばってみよう」
と歩き続けた。

そしてやっと視界が開けてきたところで振り向くと息子はこの状態に。


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ちょっぴり震えている!?
おまけに白いチャウチャウになってしまったではないか

まままままずい!
私も写真を撮る指が寒さでジンジンしてきた。
つま先も痛い。
凍傷になるかも??

スマホのGPSを確認すると、
標高:2536m
活動時間:3時間30分
滑動距離:3.4km

このときちょうど展望台まで行ってきたという、
地元のおじいちゃん(73歳)とすれ違った。

「展望台まであと何分くらいですか?」

おじいちゃん
「普段は20分だけど、きょうは雪がさらさら過ぎるから30分以上かかるだろうね」

あと5分以上は絶対に登りたくない!
大至急下山することにした。

嫁と息子にUターンを告げると、
大賛成という回答。
しかし、表情は二人とも真っ暗。

「人間は防寒着を着ているからなんとか大丈夫だろうが、
薄着一枚しか着ていない息子はどうなってしまうのだろう……」

不安が重くのしかかる状態で下山を開始し、
息子の様子を確認する。

すると……。

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ウキウキの表情で、
小鹿のようにぴょんぴょんとついて来る。
やっぱ犬は強い!

展望はゼロだったが、
得ることは大きかった登山だった。

ラベル:杣添尾根 八ヶ岳
posted by ZENTA at 12:47| Comment(0) | 犬と雪山登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月16日

犬と雪山トレッキング「最後の最後で報われた登山」中の大倉尾根(栃木県)

息子初の大滑落!?

2019年1月12日は、ずっ~~~と前から雪山に行くと決めていた。
だが運悪く1月4日から風邪っぴき

「速攻で治してやる!」
と薬を飲みまくった。
だが、それが逆効果だったようで、
高熱が出ない代わりに当日まで100%の復活とはならなかった。

おまけに今年はどこも雪不足。
当初は南八ヶ岳の編笠山を狙っていたが、
ヤマレコで確認すると頂上近くまで雪がない様子。

ここでないなら日帰りできる範囲では、
横岳の途中(赤岳の横)、日光の前白根山、黒斑山、中の大倉尾根(那須)くらいしか選択肢がない。

横岳(杣添尾根)は、ほとんど樹林帯を歩くらしいから弱った身体に悪い。
前白根山は、急登らしいから弱った身体に悪い。
黒斑山は、日帰りでギリギリの距離なので弱った身体に悪い。
中の大倉尾根は、尾根を絶景を見ながらのんびり歩くらしいから弱った身体にいい(ヤマレコ調べ)。

ということで那須へ向かった。
那須インターを降りると、道路にはほとんど雪がなかった。

若干不安を抱えつつスタート地点の北温泉の駐車場に到着。
ここでも雪はほとんどなし

テンション下がり気味で出発。
すると追い打ちをかけるようにツルツルに氷結した舗装道路を温泉まで下がるコースではないか!
「と、いうことはこの後登り返しがあるのか!?」

凍った道を5分くらい下りる。
ここからが本当のスタート。
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案の定、下りきったところからやや急登がはじまった。
幸い積雪はふかふかの50㎝以上。
すぐに我々はスノーシューを装着。
先行者はスノーシューでも踏み抜いていた。

幸いといっても微熱中&急登。
しかもいつまで経っても樹林帯の九十九折。
身体に応える……。

途中危ないトラバースが2~3カ所あり、1カ所で泰楽が人生初の滑落(雪山2回目だけど)。


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↑この先で息子が滑落。

銅像のように微動だにせずツツツーっと落ちていく息子。
とっさに助けようと手を伸ばすと、
握っていたiphoneを落としてしまった。
息子を追いかけるように滑落していくiphone。
呆然と見つめるしかなかった。

とはいえ、10mほど落ちたところで大木に当たり両方とも停止してくれた。
大至急下りて息子のお尻を押す。

しかし、息子は完全にビビってしまい、
足を動かすことができない。
完全にぬいぐるみ状態

仕方がないのでリードをつけてファイト一発で32㎏を引き上げることにした。
スノーシューのクランポン(爪)をフル活用して5~6分かかって救出。
若干熱が上がった。

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↑救出後の様子。クランポンでムーンウォークした跡が分かる

その後も樹林帯が続き、
結局森の中を2時間半(3.2km)歩くことになった。

しかし、尾根にたどり着いてからの800mは大展望が開けていた。

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正面に三本槍岳↑。
左に茶臼岳↓。

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↑左側が茶臼岳、右のとんがっているのが朝日岳らしい。真ん中は剣が峰?

右に赤面山(写真なし)。
振り返ると那須の街。
嫁は狂喜乱舞

8.jpg9.jpg

息子に心配されていた。

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これでそれまでの疲れが吹っ飛ぶ。
完全にプラスマイナスで言えばプラスに転換。
ヤマレコに書いた皆さんも同じ気持ちだったので、
途中の道のりには触れてなかったのだろう。

あと三本槍岳まで1kmのところまで近づいたが、
もともとそこまで行く体力はないと想定していたので、
予定通り途中の斜面で昼食。

11.jpg

帰りはフカフカの雪をを調子よく下った。

IMG_0604.jpeg

ただし、トラバースと九十九折ばかりでほとんど尻セードはできなかった。
また、最後の北温泉からの登りは10分くらいかかり、かなりきつかった。
この日の所要時間:6時間11分(体調悪い) 
歩行距離:7.8km 

〆の温泉は那須マウントホテルに行ったが冬季休館だった。
そのためその先の
那須大丸ガーデンで温泉に入った。
昭和の香り。小さな露天もあって600円。
かわいい柴犬がいた。

ちなみにゴンドラ乗れば2時間半で三本槍岳に登れるが
大人一人1410円で、ワンコは800円&駐車場代1000円。
なので我が家は全員で4620円。
あり得ない金額。
その理由は↓
http://dog.iehikaku.com/article/411990034.html

那須は雪が豊富で狙い目なのだが、
いつも強風&雪山コースが少ないのが最大のネック。

今後は大展望&尻セード可を期待して、
赤面山か高原山を狙いたい。



posted by ZENTA at 19:58| Comment(0) | 犬と雪山登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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